保険は“生活インフラ”。ただし「不安への課金」が多すぎ
固定費の見直しで効果が目に見えやすいのが保険です。
毎月自動で引き落とされるため払っている意識が薄れがちですが、いざ確認すると特約盛り盛りで結構な額になっているケースが多い。そこをスリム化することで節約効果が大きくなります。
そこで活用したいのが「保険の相談窓口サービス」です。
複雑な保険制度に素人が一人で立ち向かうと、途中で挫折します。
当ブログの前提は一貫しています。
慰謝料・養育費のような“他人の支払い”は当てにしない。だから家計は自力で守る設計にする。
保険はいざというときに生活を守る最後の砦となる道具ですが、その道具に日々の生活が圧迫されていては本末転倒です。
一方、最後の砦が何もないまま、病気・ケガになるという窮状を迎えることは避けたい。
当記事は、次の順で整理します。
- 公的保障(すでにある防波堤)を確認
- 民間保険は不足分だけに絞る
- 面談は質問テンプレを用い自分主体で
公的保障内容を先に確認(健康保険・高額療養費・傷病手当等)
民間保険を削る/残すの判断は、公的保障を把握してからが鉄則です。
ここを飛ばすと「すでにある保障」に二重課金してしまうおそれがあります。
健康保険:医療費の自己負担は原則3割
ここは常識ですが、大前提として、医療費が100%自費になるわけではありません。
高額療養費制度:医療費が高額になっても自己負担に上限
入院や手術が長引いても、支払う医療費には一定の上限がある。
つまり「入院=即破産」という恐怖は、制度上ある程度軽減されています。
傷病手当金:会社員なら“働けない期間”の支えになり得る
会社員等は、条件を満たせば傷病手当金の対象になります。
一方、国保の個人事業主等は基本的にこの柱がないので、就業不能時の保険設計は検討必須です。
障害年金・遺族年金:長期の事故・病気/死亡の公的ルート
死亡保障・就業不能時保障は、公的年金の見込みを踏まえて必要額を出すのが妥当です。
「公的保障+民間保険の重複整理」を目的に、無料相談を“棚卸しツール”として使うのは合理的です。相談時には「保険の整理が目的」と最初に伝えてください。
保険相談編 改善行動やるべきこと5つ
① まず“保険料合計”を把握する(ここから)
最初にやるのは、たった1つ。
保険料の月額合計を出す。
生命保険、医療保険、がん、就業不能、積立型、自動車・火災(個人賠償が付く場合も)、共済、クレカ付帯→家族分を合算。年払いがあれば月割りに引き直す。
これで「現実の数字」が目に見えます。
見直しで詰む人のパターンはほぼ同じです。
「一本一本は安い」→「合計すると重い」→「でもどれを削るか分からない」
「あ、保険料高い!削らなきゃ」という焦りの気持ちが出ることで、削る優先順位を本気で考えられます。
チェック項目(3つ)
- ✅直近1か月の保険料“月額合計”はいくら?(家族分合算/月割り換算)
- ✅「内容を把握できていない契約」は何本ある?
- ✅自動車・火災・クレカ付帯(個人賠償など)を含めた一覧にできる?
こんな人は注意!
- 保障の中身よりも「気分」で増減させがちな人
- 合計額を直視したくない人(ただしそれが一番の改善ポイント)
気分で契約などは論外ですし、支払っている保険料の把握なくして保険の見直しはできません。
さほど時間のかかる作業ではないのでここで一歩を踏み出してください。
相談申込前の最終確認
- 年払いは必ず月割り換算/家族分合算で「合計」を出していますか?
準備中
② 保障の目的を分ける(死亡・医療・就業不能)
保険は、目的が混ざるほど複雑・ムダ・混乱の原因になります。最低限、目的を3つに分解しましょう。
- 死亡保障:誰の生活費を守る?いつまで?いくら?
- 医療保障:高額療養費+貯蓄で耐える?不足を保険で平準化する?
- 就業不能:収入が止まるのが一番痛い。会社員は公的保障を踏まえ、個人事業主は厚めの保障を検討。
「誰のため」「いつまで」「いくら」が言語化できないなら、ほぼ間違いなく“雰囲気課金”です。
チェック項目(3つ)
- ✅死亡保障:守る相手(子ども等)/期限(独立まで等)/必要額(生活費)を書ける?
- ✅医療保障:高額療養費の上限を把握している?(所得区分は要確認)
- ✅就業不能時保障:会社員(傷病手当金)か、国保中心(公的給付なし)かで設計を変えている?
こんな人は注意!
- 保障を「全部のせ」で考えないと落ち着かない人
- 期限や金額を決めず“無期限の安心”を買いたい人(コストが青天井)
「家計を軽くする」目的達成には、ここは心を鬼にして「無駄は切る!」と決断してください。
収入が上がったら、その時追加を検討しても遅くないです。
相談申込前の最終確認
- 目的を混ぜずに、死亡・医療・就業不能を分けて必要額を決めましたか?
③ 盛りがちな特約を削る(削り候補リスト)
気が付くと同じような特約が盛り盛りになっているという人も多いのでは。まず削り候補はこの5つです。
- 先進医療(対象と頻度、上限と実例)
- 入院日額の盛りすぎ(高額療養費+貯蓄との整合)
- 通院特約(対象期間・条件が狭いことが多い)
- 三大疾病等(支払い条件が厳しいタイプ)
- 個人賠償の重複(自動車・火災・クレカ付帯)
削るときの基準は簡単。
「重複していないか」と「外して困る場面を具体例で言えるか」
具体例をイメージできないなら、必要でない可能性大です。
チェック項目(3つ)
- ✅先進医療・三大疾病:支払い条件を“自分の言葉で”説明できる?
- ✅入院日額:日額を決めた根拠(上限+貯蓄)を言える?
- ✅個人賠償:自動車/火災/クレカのどれかに一本化できる?
こんな人は注意!
- 「聞いたことがある」というだけで特約を残したい人
- 保障を削る=悪だと思い込んでいる人
特約を増やして家計を圧迫している場合ではないことを認識しましょう。
「保障は多いほどいい」のではなく「自分の生活にあった保障が適切にあるのがいい」のです。
相談申込前の最終確認
- 特約は“支払条件の具体例”が言えないなら削る候補
④ 貯蓄と保障を混ぜない(積立型の扱い)
積立型保険は、目的が明確ならアリ。ただし家計が苦しい局面では、保障と混ぜるとコストが重くなりがちです。
- 保障が欲しいのか(保険)
- お金を貯めたい/増やしたいのか(貯蓄・運用)
- いつ使うのか(教育費・老後・生活防衛)
積立型は「やめたくてもやめにくい」設計(解約返戻金、解約控除、為替等)があり得ます。
だからこそ、感情で即断せず、目的と数字で仕分けしましょう。
- 続行:目的・期間・負担が合っている
- 縮小:必要部分だけ残す
- 停止・転換検討:家計負担が強い/目的が曖昧
チェック項目(3つ)
- ✅積立型は「目的(何のため)」を一言で言える?
- ✅解約返戻金・損益分岐(何年で戻るか)を把握している?
- ✅為替・手数料・解約控除など“不利になる条件”を理解している?
こんな人は注意!
- 解約返戻金の数字を見ずに勢いで解約しがちな人
- 目的が曖昧でも「続けてれば安心」と思ってしまう人
「保険料が重くなりがち」という点が積立型の特徴です。家計節約の時期には、ここを必要最低限に抑えないと生活立て直しに繋がらないことを認識しましょう。
相談申込前の最終確認
- 積立型は“損益分岐”を確認してから判断(感情で一括解約しない)
⑤ 面談で使う「質問テンプレ」5つ
無料相談や見直し面談を使うなら、主導権はあなたが握りましょう。
そのためのテンプレです(コピペ用)。
- 「公的保障を踏まえると、私に不足している保障は何ですか?」
- 「この特約は、支払い条件が厳しくないですか?支払いされる事例を知りたいです」
- 「保険料を月◯円以内にしたい。優先順位を付けるなら?」
- 「似た保障の重複がないか、一覧で確認できますか?」
- 「解約・見直しした場合のデメリットを数字で説明してください」
面談の目的は、家計に耐える保険料設計へ落とすことです。
チェック項目(3つ)
- 面談冒頭で「加入ではなく整理目的」と言えたか?
- 具体例・数字で説明させたか?(条件・返戻金・損益分岐)
- 面談後に“保障の一覧”が手元に残った?
こんな人は注意!
- 相手のペースで進むと断れない人(→テンプレ利用必須)
- 「おすすめで」と丸投げして後悔しがちな人
有益な提案を検討するのは大事ですが、「いい人」になりすぎると結局損をするのはあなたです。「家計負担が重い状況なので、今は必要最低限の保障に主眼を置きたいです」とはっきり伝えましょう。
- 面談は“主導権=質問”。数字と具体例が出ない提案は保留
相談申込前の最終確認
- 質問テンプレを準備しましたか?
まとめ:残す保障/切る保障の結論の出し方
結論は、次の順で出せます。
- 月額合計を出す(家族分合算/月割り)
- 公的保障を確認(重複を切る)
- 目的を分ける(死亡・医療・就業不能)
- 特約は「具体例で困る場面が言えるか」で判定
- 積立型は損益分岐を見て、続行/縮小/停止検討
- 面談は質問テンプレで主導権を握る
保険は、生活を守るためのものです。
保険料のせいで生活が圧迫されるなら、設計が逆転しています。
「不安」ではなく「制度と数字」で見直しを行い、家計に耐える保障へ落とし込みましょう。