ハウスクリーニングの集客で、広告より強いものがあります。口コミです。
ただ、口コミは「いい仕事をしたら自然に増える」ほど甘くありません。作業に満足したとしても、人は忙しくて書きません。
結論から言うと、口コミを増やす鍵は お願いの一生懸命さ ではなく、相手の手間を減らす設計です。
この記事では、現場でそのまま使える「一言台本」と、SMS/LINE/メールの文例をテンプレ化してお渡しします。
結論:口コミは“お願い”ではなく“導線”で増える
口コミ依頼が苦手な人は、「頼むのが申し訳ない」「頼むのがうまく言えない」「お願いの仕方が分からない」と感じがちです。
まずは発想を転換してみましょう。口コミは「自分の技量を褒めてもらえた」といった自己満足のためではありません。、これから依頼しようとするお客様が安心するための 情報提供源 です。
やるべきはこの3点です。
- 最高のタイミングで(満足が見える瞬間)
- 1分で終わる導線を用意して(リンク)
- 角の立たない一言で(短文)
頼むタイミング(3つの鉄則)
口コミは、タイミングが命です。
鉄則1:作業完了直後、“満足が見える瞬間”に短く
「助かった」「きれい!」の一言が出たら、その直後がベスト。長々と話さず、端的な言い回しで頼む。
鉄則2:忙しそうなら“今すぐ”を捨てる
急いでいる相手に頼むと、せっかくの好印象が削がれます。「後でリンクを送付する」方法に切り替えるのが正解。
鉄則3:不満がありそうなら先にその芽を摘んでおく
低評価が怖いなら、口コミ依頼の前に「気になる点はありませんか?」で先手。ここで不満が出たら、まず改善。口コミは頼まない。
その場で言う一言(最短台本)
現場では、長話は不要。言い方の型だけ持っておけば十分です。
👉基本(迷ったらこれ)
「もし今日の内容にご満足いただけたら、1分で大丈夫なので口コミをお願いできますか。次のお客様が安心して依頼できるので、とても助かります。」
👉角が立ちにくい版
「お時間あるときで構いません。一言だけでもいただけると励みになります。」
👉忙しそうな相手向け(リンク送付)
「今すぐでなくて大丈夫です。後ほどリンクを送りますので、思い出したタイミングで一言いただけたら助かります。」
送付文例(LINE/SMS/メール)
「リンク送ります」が言えたら、あとは粛々と行動するのみ。文章は短く、リンクを目立たせます。
SMS/LINE(短文)
本日はご依頼ありがとうございました。
もし差し支えなければ、下記リンクから口コミをお願いできますでしょうか。
短い一言だけでも大変助かります。
(口コミリンク:◯◯)
メール(丁寧版)
件名:本日はありがとうございました(口コミのお願い)
本日はご依頼いただき誠にありがとうございました。
もし作業内容にご満足いただけましたら、今後のサービス改善と
新規のお客様の参考のため、口コミをお願いできますでしょうか。
短い一言だけでも構いません。こちらのリンクから投稿できます。
(口コミリンク:◯◯)
もし気になる点があれば、些細な点でも結構ですので遠慮なく私宛にご連絡ください。
できる限り早く対応させていただきます。
低評価が怖い人向け「安全運用」
口コミを増やしたいのに、低評価が怖くて口コミを書いてくれと言えない。その気持ち、よくわかります。
対策はシンプルで、“口コミの前に不満を言えるルート”を作ることです。
たとえば作業後にこう言います。
「仕上がりはいかがでしたか?もし気になる点があれば、口コミの前に改善したいので遠慮なく教えてください。」
この一言があると、相手は不満を“ここで”出しやすくなります。
不満が出たら、まず解決。その後の口コミ依頼はしないか、状況をみて判断。長期的にはこのほうが信頼が積み上がります。
まとめ:口コミは“頼む力”ではなく“仕組み”
口コミは、現場ごとにその場で言葉を考えて依頼していたのでは、“時間がムダ”です。
「作業完了→一言→リンク送付」という ルーチン作業 に落とせると、じわじわした積み重ねが無理せず出来上がっていきます。
次の記事では、単価を崩さないための 断り文句テンプレ をまとめます。
FAQ(口コミ依頼でよくある質問)
Q. 口コミ依頼は失礼にならない?
A. 失礼にはなりません。ポイントは「お願いの圧」をかけないことと、目的を“自分の都合”ではなく次のお客様の安心材料として伝えることです。
言い回し例:
「もしご満足いただけたら、次のお客様の参考になるので、1分で口コミをお願いできますか。お時間あるときで大丈夫です。」
“今ここで書いてください”のように急かすと印象が悪くなるので、基本は任意+短時間+後日でもOKで設計すると自然です。
Q. 何回頼むのが適切?
A. 目安は1案件につき最大2回です。基本は「作業完了直後に一言」+「後日リンク送付(またはリマインド1回)」まで。それ以上は押しつけに見えやすいです。
おすすめの流れは、
①当日:口頭で一言(忙しければ省略)
②当日〜翌日:リンク送付
③1週間以内:未投稿なら軽いリマインド(1回だけ)
です。リマインド文は「お忙しければスルーで大丈夫です」を入れると角が立ちません。
Q. 特典(割引)をつけてもいい?
A. おすすめしません。口コミに対して特典を付けると、プラットフォームの規約に抵触する可能性があり、また「評価の操作」と受け取られて信頼を落とすリスクがあります。
どうしてもインセンティブを入れたい場合は、口コミ投稿そのものではなく、「次回予約」や「紹介」など別軸の施策に寄せるほうが安全です。口コミは“特典なしで自然に集まる設計”が長期的に強いです。
Q. 低評価が付いたら消せる?
A. 基本的には自分で勝手に削除することはできません。削除できる可能性があるのは、誹謗中傷、個人情報の掲載、関係のない投稿など、プラットフォームのポリシー違反が明確な場合です。
現実的な対応は、①事実確認→②丁寧な返信→③改善の提示です。感情的に反論すると逆効果になりがちなので、短く、誠実に、具体策を添えるのが基本です。
Q. 口コミへの返信は必要?
A. 可能なら返信したほうが良いです。返信には、投稿者へのお礼だけでなく、次の見込み客に対して「丁寧に対応する業者」という印象を作る効果があります。
ただし、全件長文は不要です。良い口コミは短くお礼+一言、低評価は事実確認+謝意+改善策(または連絡先案内)を簡潔に。個人情報や詳細なやり取りは返信欄に書かないのが安全です。
Q. 依頼文に入れるべきNG表現は?
A. NGになりやすいのは「圧」「誘導」「評価指定」です。具体的には次が避けたほうが無難です。
- 「今ここで書いてください」「必ずお願いします」などの強要
- 「★5でお願いします」「高評価で」など評価の指定・誘導
- 「書かないと困ります」など罪悪感を煽る表現
- 「特典を付けるので書いてください」など対価の提示(規約リスク)
代わりに「お時間あるときで」「一言だけでも」「次のお客様の参考に」という任意・低負担・公共性の言い方に寄せると自然です。
Q. リピーターにはどう頼む?
A. リピーターは「関係性」がある分、頼みやすい反面、雑に頼むと距離が近いぶん悪印象にもなります。コツは、“今回も助かった”を先に言うことです。
言い回し例:
「いつもありがとうございます。もし差し支えなければ、今回の内容についても一言いただけると、初めての方の参考になるので助かります。お時間あるときで大丈夫です。」
また、リピーターには「口コミ」だけでなく「紹介」導線も相性が良いので、押しすぎずに選択肢として提示すると効果的です。
Q. 家族が決裁者の場合は?
A. その場にいる人が依頼主でも、実際の決裁者(支払い・継続判断)が家族というケースはよくあります。こういう場合は、口コミ依頼をその人に“背負わせる”のではなく、家族に共有しやすい形を渡すのが有効です。
実務で効く一言:
「もしご家族の方にも共有いただけるようでしたら、口コミリンクをお送りします。お時間あるときに、感じたことを一言いただけると助かります。」
リンク送付先も「ご本人/ご家族どちらがよいですか?」と聞くと、スムーズに回ります。
Q. くらしのマーケット等でも同じ?
A. 基本の考え方は同じですが、プラットフォーム型は規約・導線・評価の見え方が違うため、運用を合わせる必要があります。
共通するのは「任意+低負担+タイミング」。一方で、プラットフォーム内のメッセージ機能や評価依頼の導線が用意されている場合は、外部リンクに誘導しないほうが安全なケースもあります(規約確認推奨)。
まずは「そのサービス内の正式な依頼方法」に寄せ、可能ならGoogle等は自社導線が主になった段階で強化するのが無難です。
Q. タイミングを逃したらどうする?
A. 逃しても大丈夫です。むしろ“追いすぎ”のほうが逆効果です。おすすめは、お礼連絡に自然に混ぜる方法です。
後日送る短文例:
「先日はありがとうございました。もし差し支えなければ、作業の感想を一言いただけると助かります。お忙しければスルーで大丈夫です。(口コミリンク:◯◯)」
これで反応がなければ深追いしない。口コミは“回収率”より“関係性の維持”を優先したほうが、長期的に紹介が増えます。