介護職について語る。3Kと言われる介護現場のリアルと本音

介護職について語る。3Kと言われる介護現場のリアルと本音

介護はよく「3K(キツイ・汚い・危険)」と言われます。
この評価、実際に介護職を経験している身からすると、「半分は当たっていて、半分は先入観で損している」と感じます。

私はいま介護職をパートでやりながら、フリーランスとして事務職系の仕事もしています。フリーランスは月ごとの波が大きく、良い月もある一方で極端に実入りの薄い(私の場合、ゼロの)月もあるんです。そこで生活を支えてくれているのが、介護パートの“安定収入”です。
だから私は、介護を「一生の天職」としてだけでなく、人生の立て直しや、次の一手(副業・個人事業・転職)を仕込むための“収入の軸”として、かなり現実的に推しています。

私自身は資格なし・未経験から介護の仕事に入り、複数施設を経験してきました。良い面も悪い面も見てきた立場として、介護職の3Kについて正直な感想を言います。

確かに「3K」ではあるが先入観で損をしているかも

介護の「汚い」はトップクラスかもしれない。でも、う〇こ触って死ぬことはない

まず「汚い」。

ここが最大の心理的ハードルでしょう。排泄介助がある以上、きれいな仕事ではありません。
オムツ交換、トイレ誘導、失禁時の清拭や更衣、シーツ交換。臭いもある。これは現実です。

ただ、強めに言います。
う〇こ触っても死ぬことはない。
もちろん感染症リスクがゼロとは言いません。だから手袋、エプロン、マスク、手指消毒、汚物処理のルールがあり、そういった手順を守れば実害はないと言えます。
それに、排泄物処理はその場限りで終わります。ずっと触り続けているわけではありません。
また、出勤ごとに同じ作業の繰り返しが基本になるので、「慣れ」てしまうと苦手意識がかなり薄れます。

排泄介助は単なる汚れ仕事ではなく、生活を支えるケアの根幹です。
私個人としては、「みんなう〇こするでしょ?食べたものを出さない人いるの?」という気持ちもあり、きれいな部分だけに目を向けようとすると介護の本質からはズレるような感覚もあります。

とはいえ、向き不向きはあります。ここは仕方のないことなので無理に美談にしません。

感染リスクはある。でも「介護が特別に危険」な訳ではない

次に「危険」。

介護の現場には高齢者や病気の方も多く、コロナやインフルなどをもらうリスクはあります。これは事実です。
でも、冷静に考えると、普通に会社員をやっていても、通勤電車・オフィス・会食で普通にこういった感染症をもらうことだってあります。いや、むしろこちらの方が多いんじゃないでしょうか。
介護職だけが特別に“感染のるつぼ”という見方は完全に偏見です。対策やルールがあって介護職の現場が回っているという事実があるのに、それを無視した雑な見方だと思っています。

介護現場は「感染対策が仕事の一部」として組み込まれています。もちろん施設によってやり方の違いはありますが、少なくとも“何も考えずに満員電車に突撃する日常”と比べて、対策の筋は通っているところも多いです。

「排泄介助なし」の仕事もある。入口は意外と広い

そして大事な話。実は介護の仕事はどこも同じではありません。
排泄介助がほぼ無い、または限定的な現場・職種もあります。

例としては、利用者の介助度が比較的軽い現場、見守り中心の業務、入浴や食事の補助がメインの配置、リハビリ中心のデイサービス、生活支援の比率が高いところなど。
私が勤務していた施設でも、介護職の資格を有していながら「居室等の掃除のみ週3」という働き方をしていた人もいました。また私自身「利用者送迎メイン」での勤務経験があり、その時は施設での業務は限られており排泄介助は手伝いで時々あった程度です。

「まずは介護の現場に触れてみたい」「いきなり排泄介助が怖い」という人は、このように入口を広く検討することが可能です。気持ち的に無理をしない業務から始められるのもこの職種のメリットだと思います。

「キツイ」「危険」で言うなら、もっと危うい仕事は山ほどある

次に「キツイ」「危険」。

介護は体力を使います。腰もやられやすい。これは本当です。
でも、世の中には腰をやられるどころではない、「一瞬で命を落とすかもしれない」仕事が普通にあります。

例えば、

  • 高所での作業(足場、屋根、電気工事など)
  • 解体・重機まわりの現場
  • 林業(倒木、斜面)
  • 漁業(海上、転落、天候)
  • 運送(長時間運転、事故リスク)
  • 消防・救急などの危険業務
    こうした仕事は、ミスや運の悪さが即事故につながる局面があり、それをまさしく「命がけ」でやってくれている人たちがいるのです。

→介護職は本当に危険なのか?【令和5年 労働災害分析】

それに比べると介護職の危険は、「正しい手順」「道具」「体制」で減らせるものがほとんどです。
介護職は確かに大変ではあるが、大変さの正体が“管理可能”なことが多いのです。
だから私は言いたい。
そんなに介護を敬遠するなよ。向いてる人には向いてるって。

ただし、給料なんとかしろよ、は本音

ここまで擁護しましたが、最後に本音も書きます。
給料なんとかしろよ。
責任も負荷もある仕事なのに、待遇が釣り合っていないケースが多いとは感じています。この不満は、現場で働くほど強くなります。

ただ、待遇がすぐ劇的に変わるのを待っていたら生活は回りません。だから私は現実策として、こう提案します。

  • まず介護で生活の土台(固定収入)を作る
  • 職場選びでハズレを避け、長く続けられる環境を確保する
  • 余力を資格・副業・個人事業に回して“稼ぎ力”を上げる

    これが、私が実際にやっている戦略です。

エージェントは当たり外れがある。だからこそ使い方が重要

介護専門エージェントは、本当に当たり外れがあります。私は大当たりもハズレも引きました。
良い担当は、職場の内情(人員体制、教育、離職傾向、雰囲気)を含めて現実的に提案してくれます。
狙うのはそこです。

介護は人手不足です。こちらが遠慮して“飲み込む”必要はありません。
複数登録して比較する、担当変更を頼む、合わなければ別を検討する。これを徹底するだけで、ハズレ現場に足を踏み入れて後悔する確率はグンと下がります。

まとめ:3Kは事実。でも、介護職は“怖い仕事ではない”

介護職の現場は3Kと言われます。汚い場面もある。体力も使う。感染リスクもある。
でも、汚いからといって命を取られるわけじゃない。感染は介護職だけの専売特許じゃない。危険度で言えばもっと危うい仕事は多い。
そして何より、介護職には「入口の広さ」と「収入の安定」があります。

ブランクが長い人、経験が少ない人、生活を立て直したい人にとって、介護は十分に“勝ちに繋がる選択肢”です。向いている人には、ちゃんと向いています。

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