介護の「当たり職場」は存在する。4か所経験して初めてエージェントを使ったら、当たりを引いた話

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介護の「当たり職場」は存在する。4か所経験して初めてエージェントを使ったら、当たりを引いた話

介護職を勧める記事はたくさんあります。でもその多くは、介護業界の「きれいな部分」しか書いていません。

この記事は違います。

4か所の施設を渡り歩いた自身の経験から、正直に言います。
介護業界全体に構造的な問題があるのは事実です。
人手不足は深刻で、「組織改革で働き方を変えましょう」という理想論が現場で実現されるまでには、まだ相当な時間がかかるでしょう。

でも、同時にこれも事実です。

「当たり職場」は存在します。

4か所目の仕事選びで初めて転職エージェントを使ったとき、エージェントも職場も当たりを引きました。なぜそれまで使わなかったのかと後悔したくらい、違いがありました。

この記事では、4か所の経験を通じて感じた「職場選びで何が変わるのか」と、エージェントを使って何が変わったのかをお伝えします。

そもそも、なぜ介護職を選んだのか

介護職を選んだ理由は、最初から「介護がしたい」ではありませんでした。

そもそもは、裁判所退職後にフリーランスとして別の仕事をしていたものの、業務量減少により他の仕事も探す必要が出てきたというのが始まりです。
①自宅から近い、②勤務は週3日・早上がりが可能、③事務職以外の場合、未経験でも受け入れてくれる職種」——この3つの条件で仕事を探したとき、引っかかってきたのが介護職でした。
「求人がかなり多そう」な状況も、選択肢が増えそうだと思えてよかったことです。

正直に言えば、職種としては消去法に近い選択と言えます。でも実際に働いてみると、「意外と自分に合っているかもしれない」と感じるようになってきたのです。
公務員を含めた事務職時代と比較して、自分自身がもっとも魅力に感じたのは、「仕事の積み残しがない」という点です。「今目の前にあるやるべきことを粛々とこなす」ことが基本なので、気分的に凄く楽でした。事務職時代に多発した「あー、取引先の担当者に連絡つかなかったからまた明日連絡しなきゃなんないのかよー」とか「資料のOK出なかったから明日また作り直しかー、他にも急ぎあるのに。明日も残業だよー」などといった類の仕事の積み残しがないので、目の前に仕事が溜まっていくストレスを感じないのです。これは個人差があると思いますが、私には大きなメリットでした。

4か所の経験から見えてきたこと

1か所目:小規模多機能型居宅介護施設(半年)

自宅から自転車5分。運転が好きだったので、送迎業務の募集に応募しました。

でも実際の送迎業務は、想像より遥かにハードでした。自立歩行できない利用者の自宅に一人で入り、車いすへの移乗を行う。未経験の女性が一人でやるには、体力的にも技術的にも危険を感じる場面が多くありました。ちなみに、女性の送迎担当者は私だけでした。

辞めた直接の理由は人間関係です。施設の看護師から「送迎は楽してる」「初心者のくせに」という言葉が聞こえるようになりました。仕事内容への危機感も重なり、半年で退職を決めました。

2か所目:グループホーム(1年)

施設の前に貼ってあった募集ポスターを見て応募しました。自宅から自転車5分。

ここでは介護の仕事を一通り経験しました。朝食・昼食作り、口腔ケア、排泄介助、居室掃除、入浴介助まで。完全自立の入居者はほとんどいない施設だったので、身体的負担としては決して楽ではありませんでした。

でも、ここで気づいたことがあります。「介護の仕事、割と自分に合っているかもしれない」 という感覚です。

管理者の女性リーダーははっきりものを言う人でしたが、無理を言うわけではなく、私は好きでした。問題は正社員の介護士たちでした。利用者への暴言、依怙贔屓、資格を持っているだけで現場での対応はできない——。無資格のパートである自分の方が、ちゃんとやれているという確信がありました。

半年ほど勤務した時点で、「この人たちの方が私より高い給料をもらっているのか」と思ったとき馬鹿らしくなったのですが、もう半年頑張って1年で転職を決めました。

3か所目:有料老人ホーム(1年半)

新規開設の施設の募集を見て応募しました。自宅から自転車5分。入浴介助がメイン業務でした。

開設直後で満床になっていなかったこともあり、入浴介助では利用者と会話しながら丁寧に対応できる余裕がありました。入浴拒否への対応は難しかったし、転倒リスクへの緊張感は常にありましたが、仕事自体は面白いと感じていました。

退職の理由はまた人間関係でした。看護師から嫌味を言われる日々。まともな看護師ほど「こんな施設ではちゃんとした仕事ができない」と言って辞めていきました。有資格の介護士も、仕事を他人に押し付けてサボる人が多い。

ここを辞めるときは、後ろ髪を引かれました。仕事自体は好きだったので。

4か所目:病院(現在10か月継続中)

ここにきて初めて、転職エージェントを使いました。
今までの早番ばかりの勤務から夜勤勤務のみに変えたかったというのもあり、条件としてはどうなのかというのを知りたいと思ったのがきっかけでした。

施設形態は病院。夜勤専門で週2回。16時から翌朝9時まで、40名ほどの入院患者がいる精神科病棟を、看護師1名と介護士1名で対応します。

仕事の内容は「排泄介助」メインですが、正直、楽ではありません。患者の9割はオムツ使用で、夜間に全員のオムツ交換を2回。便失禁対応も随時。精神科病棟なので話が通じない患者が大半で、暴れる、暴言を吐かれる、叫び声が一晩中病棟に響く——。勤務開始当初は「こんな状態のところでやっていけるのか」と思いました。

それでも10か月続けられているのは、理由があります。「スタッフが良い」のです。
夜勤なので前提として介護士は1人なのですが、夕方から20時頃までと朝の2時間ほどの時間帯は他の介護士さんとも一緒に働きます。基本、親切丁寧なスタッフさんが多いです。厳しい物言いの人もいますが、言いっぱなしではなく必ず行動で見せてくれるので嫌な気分になりません。あくまで「指導の一環」であることが分かるので、むしろ有難いのです。それで事故を防げているという側面もあるので、無資格で専門的学びをしていない私にとっては大事な指摘にほかなりません。

エージェントを使って、何が変わったのか

4か所目に決める前、最初に別のエージェントの案件に応募したことがありました。面接を受けたものの「採用になった場合だけ連絡する。連絡なければ不採用」という対応でした。結果が出るまで何の連絡もない。出ても不採用ならなしのつぶて。「そんなの馬鹿にしてるよ」と非常な愉快・不誠実を感じました。

がっかりしたものの、とりあえずもう1か所だけ登録してみようと別のエージェントに登録し直したとき、対応がまったく違いました。

こちらの状況を丁寧にヒアリングした上で、複数の候補を提示してくれました。通勤時間がかかる点はネックでしたが、それ以外のこちらの希望条件はほぼ反映される形でした。無資格の割に時給も高く(当初の提示額からさらに交渉してくれたことで、前職までの時給との比較で200円アップ!)、職場の雰囲気を事前に教えてもらえたのが決め手でした。

「人間関係は比較的良好」「休みが取りやすい空気感がある」——面接前に聞いていたこれらの情報が、実際に働いてみてそのとおりでした。そのエージェントが継続して派遣を行っている職場だったので、情報の精度が高かったのだと思います。面接への同行もしてくれ、かなり手厚いアドバイスもありました。
今までの施設では、ちょいちょい退職者が出て職員の出入りがどこも激しかった印象ですが、今の職場は働き出して10カ月経過した現時点で、正社員・パート併せて介護士の離職者「ゼロ」。

なぜもっと早くエージェントを使わなかったのかと、今では後悔しています。

「当たり職場」を引くために必要なこと

4か所の経験から見えてきた「当たり職場」の共通点があります。

職員の質が高い(または管理される側が守られている)

介護の仕事がつらくなる最大の原因は、ほぼ人間関係です。技術的に難しい場面や体力的にきつい仕事は、慣れと工夫でなんとかなります。職員の質が高いと協力態勢が自然と出来上がっていますし、ちゃんと指導もしてくれます。ただ、「同じ職場にいる人間がダメ」という状況は、慣れても工夫してもどうにもなりません。さらに、職員の質は、正直言って現場で働いてみないとわからないので、出たとこ勝負的な要素なのがネックと感じています。

管理職・経営者の考え方が現場に反映されている

2か所目の管理者リーダーは、はっきりものを言うけれど筋が通っていました。問題は彼女ではなく、その下で働く正社員たちでした。組織の上に立つ人間の考え方が現場の文化を作ります。しかし、プライドばかりが高く上司の言うことなど屁とも思っていないようなスタッフばかりだと、管理者の考えが浸透しないのも事実なのが残念でした。とはいえ、面接でその人と話すことで、職場の雰囲気はある程度想像できます。

求人票に載らない情報を持っている人から話を聞く

4か所目で気づいたのはここです。求人票には「アットホームな職場」「未経験歓迎」という言葉が並んでいるのをよく見かけますが、現場の実際の空気感は働いてみないと分かりません。エージェントが継続して関わっている職場なら、その情報を持っています。
「事前に職場の情報を知る」。これに関しては、自力の求人探しではどうにもなりません。

まとめ:職場を選ぶ権利を使ってほしい

介護業界に問題が多いのは事実です。人手不足は続き、劣悪な環境の職場があるのも否定しません。

でも「介護職はどこも同じ」ではありません。

職場によって、働き続けられるかどうかが変わります。自分の体と気持ちを守れるかどうかが変わります。

4か所を経験して分かったのは、「職場を選ぶ」ことの大切さです。そして、その選び方を精度の高いものにするためにエージェントは使えます。求人票には載らない情報を持っている人から話を聞くことが、当たりを引く確率を上げる現実的な方法です。

介護職への転職を考えている方は、まずエージェントに話を聞いてみてください。

介護職への転職・再就職を検討している方へ。状況に合わせてご活用ください。

未経験・無資格から介護を始めたい方 ➡️ かいご畑

◆介護経験あり・正社員として腰を据えたい方➡️ 介護JJ

より良い条件・職場の内部情報を重視したい方 ➡️ クリックジョブ介護

派遣から始めて職場を見極めたい方 ➡️パソナライフケア

この記事を読んだ方へ

介護職への転職を具体的に考えている方はこちらも参考にしてください。

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